link
カテゴリ
以前の記事
2022年 08月 2022年 07月 2022年 03月 2021年 12月 2021年 07月 2021年 03月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 05月 2020年 03月 2020年 02月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 11月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 03月 2018年 02月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 10月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 03月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2011年 12月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2009年 12月 2009年 10月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 最新のトラックバック
検索
お気に入りブログ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2010年 02月 19日
バリに行ってきました。
最近は2年に1回ぐらいと、かなりペースダウンしてきて 滞在日数も短くなってきていますが、 それでも、バリに触れることで揺さぶられる感覚は 日本の、少なくとも東京にいるだけでは感じることができないものなので こればっかりはバリに行くことでしか得ることはできません。 今回、東京にはないその特別な感覚がなんであるかが私の中ではっきりわかったんですが、 いきなりそのディープな話をするのもなんなので、 バリ滞在中の出来事などをしたためながら(笑)、 最終的に話がうまいことその発見地点に着地できるといいかなと思います。 とはいえ、旅の話ってなものは、印象順にあっちこっちに飛んでしまうので、 肝心なことが行方不明になってしまうかもしれません。 でも、ま、それはそれってことで(苦笑)。 さて、バリに出かけていく理由はいろいろありますが、 現実的かつ具体的にやることといえば、まずラティハン(練習)です。 今回は新しい踊りを習うというのではなく、 トペン3曲のプルバイキということで バリ着の翌朝からBatuanの師匠のもとにあいさつに出かけ、 可能ならそのままラティハンになだれ込んでしまおうという心づもりで、 お決まりの「いつ来た?」「どこに泊まってる?」「どのくらいいる?」といった やり取り(もはや儀式・笑)をし、ラティハンの話を切り出したのですが、 師匠はそれには答えず、「10時まで待て」と。 一瞬「???」となってしまいました。 少ししてわかったのですが、 要は「これからオダランでトペンを踊りに行くので、ついてくるか?」 ということだったんですね。で、10時に迎えの車がくると。 しかしこちとら、バリに着いたばかりなうえ、 まさかそんな展開になると思っていなかったので、 「あわわっ、パキアンがありませんっ(汗)」とうろたえてしまいました(苦笑)。 結局、師匠にウダンとサプッ、カインを借り、 バジュはそのとき白いTシャツを着ていたので、 「まいっか」ということになり(でも猫のシルエットとタイポグラフィのデザインの、 どう見てもオダランにはそぐわないTシャツ・爆)、 迎えにきた車に私も飛び乗ったのです。 Batuanから数10分。 GianyarのBelegaという村の小さなPuraに到着。 ひと休みしてそろそろ準備を……という頃合いになったとき 突然の豪雨! 集まってきている人たちはみな屋根のあるところに避難しますが、 一瞬にして地面は水浸しです。 そういえば前日の夜、空港に迎えにきてくれた知り合いが 「毎日、雨ばかり」と言っていました。 確かに、いつもなら空港を出た直後に「もわっ」と感じるバリの熱が なぜか感じられなくて拍子抜けしましたし (それは直前に雨が降って熱気が冷めていたからだったとのこと)、 その夜も雨が降って、バリ最初の明け方はむしろ寒いぐらいでした。 う〜ん、寒い日本からバリに来たのに(苦笑)。 話を戻しましょう。 雨が降ったところで別にだれも、たいして困ったようには見受けられません。 ただ、オダランの進行役というか、段取りを任されている数名の若者は 水浸しになってしまったところの水をかき出したり、 ロール状のボール紙をどこかから調達してきて地面に敷いたり (でもすぐ濡れてふやけてぐずぐずになってしまいました・苦笑)、 どこかから板を持ってきて地面に置いたりして、 なんとかいい状態でTopengを、という気持ちが伝わってきました。 で、このオダラン、すごくよかったんです。 Puraも小さかったですし、儀式が行われている空間は ホントに狭くて(今まで私が見た中でいちばん狭い)、 踊れるエリアは正味、畳2枚分プラスα程度です。 その中で、Topengは踊り手3人のフルバージョン。 その目の前ではしっかりWayangもやってます。 プマンクも何人いたかな? 5人以上はいたと思います。 豚も2匹まるまる供物となっていました。 そしてもろもろの供物を捧げている空間では、 Topengの途中に、その供物のまわりを回りながら何かをする女性たち、 そのあとしばらくして逆回りで今度は男女で回る、といった、 儀式として、とても濃密な場に居合わせて、 バリ初日にいきなりの洗礼です。 きっと大きなオダランだったんでしょうね。なにかの記念祭とか、意味合いとして。 今ここにいる人たちは、普段とは違うオダランという特別な場をみなでつくり出し 共有していながら、それぞれは実はもっと大きな流れのbiasaの中にいる。 なんていうか、たとえば日本の感覚だとイベント性の高い特別な日は 日常から切り離されて、こう、ちょっと世界をまたぐ感じ? 「ハレ」と「ケ」というように、その2つは違ったベクトルを持ったものとして 日本人は認識してるように思います。 でもバリでは、それは別のものではなくて、むしろ、 ひとつの世界が重層になっているっていう感じでしょうか。 そんなこんなでおろおろしているこちらにはまったくおかまいなく、 なかば強制的にバリの本丸に放り込まれてしまいましたが(笑)、 そうして得たものはまだまだちょっと言葉が追いついていかないので 後日まとまっていけるように整理しようと思いますが、 ひとつ、すごく見たまんまのことで素直に、いいな、と思ったのは、 「年寄りが元気だ」ということ。 男性もそうですが、とくに女性は年寄りほど確信を持って 儀式の進行に参加しています。 思わず沖縄の「おばあ」を連想しましたが、 「定常系」としてのバリは、変わらないことが 過去にならず常に現在である(時間が止まっているわけではない)、 という独特の時空間感覚を持っているので、 そうなると今なにをやるかは経験値の高い人間が仕切るわけですね。 若いお嬢さんたちは、けっこういわれるままに働かされてました(笑)。 でも、こうしたオダランに見られるように、 年寄りの居場所がちゃんとある社会はまっとうだと思います。 ただ、口うるさい年寄りは、 普段はバリでも嫌われるかもしれませんけど(苦笑)。 そんなわけで初日いきなりのオダランでしたが、 ここに私なりの大きな気づきの予兆があったのです。 以下続く(笑)。
by asabali
| 2010-02-19 02:03
| バリ芸能
|
ファン申請 |
||