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2017年 01月 09日
バリ舞踊のことを書こうと思ったのに、「寺山修司」と書いた途端に脳内の回路が演劇にスリップしてしまったので、そっちの続きを。バリ舞踊のことは動きがあったらカットインします。
1977年2月末からの、PARCO西武劇場で上演された天井桟敷の「中国の不思議な役人」に先立ち、約2週間に渡って渋谷の西武百貨店B館8階特設会場で催された「寺山修司の千一夜アラビアンナイト展」という不思議博覧会に通いつめたことで、それまでに見てきた演劇とは違う何かという自分の中での方向転換を自覚しました。まだその時点で天井桟敷の舞台を見ていないというのに! もちろんこの催しは、本編の舞台の集客のために企画されたものだと思いますが、それを寺山修司は面白がって、市街劇「ノック」などでやってきた同時多発的な場の作り方、また、この直前の舞台で試していた迷路のように空間が変わっていく虚構の連なりというのを、商業ベースでわかりやすくやって見て、「あ、こういうの使える」と寺山修司は思ったのではないかな、などと想像してしまいます。 この不思議博覧会の中で好きだったのは怪奇指人形劇「巨人物語」。「6ペンスの歌、歌お〜よ。ポケットにはライ麦がいっぱいだ〜」で始まる人形劇ですが、これだけ聞くとちょっと牧歌的ですね。内容はひねくれていきますが、でも結局意外とかわいい落としどころで、「すごくヘンだけどすごくいい」というのがわかりやすかった出し物でした。 それから、新高さんや蘭さん、シーザーのライブもありましたが、そこはちゃんと見てなかったかも。なんせ、まだ桟敷前夜なので。 「中国の不思議な役人」の舞台を、このイベントに踊らされたせいもあるかもしれませんが、すごく期待していて、結局、ここから天井桟敷にズボズボとはまっていったのですが、今から思うと、この不思議博覧会で見たヴィデオシアターの「疫病流行記」に絡め取られていたのかもしれません。モノクロームの世界で「伝染」という名の「伝染」が実態と虚構が干渉しあって、新たな「伝染」を作っていく「ヤバさ」は、これが寺山修司と天井桟敷かと思って、でんぐりかえったわけで。 「疫病流行記」のビデオで、新高さんとか蘭さんとか、タリさんとかは、もちろんこれが桟敷の芝居かとグッとくるんですが、若松武史(当時は若松武)さんと根本豊さんとの2人のやり取りのシーンがすごく好きで、自分の芝居を作るときに当時の相棒と真似してさんざんやっちゃいました。すみません。 そんな流れで見た「中国の不思議な役人」は、見終わって「寺山修司の千一夜アラビアンナイト展」とは別のベクトルで、それまで見てきた演劇とは違う可能性を見たのでした。
by asabali
| 2017-01-09 01:26
| 演劇
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